ちょっとした必要があって、この間駄洒落まじりの台詞を翻訳した。 訳すだけなら簡単なのだが、対応する駄洒落を考えるのに苦労した。 そんなことをやっていて、ふと思い出したフレーズがある。 「すずめは はえないが はえはすずめる」 『くまのプーさん』の中で出てきた、たしかプーさんが口ずさんでいた歌の一節。 ちなみに原文は「A fly can't bird, but a bird can fly.」 幼少期に読んだ時にはわけがわからなかったけれど、なんだか忘れられなかった。 英語を勉強するようになり、「はえない」「はえ」が動詞のflyと名詞のflyをかけているのだとわかったが、「はえない」ではなく「飛ばない」だったら、私の記憶からはとっくに抜け落ちているんじゃないかと思う。 しかも「はえない」「すずめる」はちゃんと日本語として意味が通っている。 a fly can't birdが意味をなさないことを考えると、さらに高度な言葉遊びが展開されているわけだ。
よく思い出して、そのたびに翻訳に圧倒されるフレーズだ。 久々に思い出して圧倒されていたのだが、このすごい翻訳をした石井桃子さんが、昨日101歳で亡くなったそうだ。 ……ご冥福を。
今日の晩ごはん。 豚肉と小松菜の梅だれ、もやしのみそ胡麻マヨあえ、納豆、切干大根と人参の煮物、大根と青ジソのサラダ、毒(略)スープ。 | |