沢月亭日記
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2005年5月1日(日) 佐世保バーガー
新しいデジカメを買った連れと散歩&買物に出掛ける。猫のいそうなルートを通りつつ、ふだんあまり行かない駅の反対側まで。
そこで「佐世保バーガー」の店を見つける。
話には聞いていたのだが、まさかこのあたりにもあるとは思っていなかった。
早速試すことに。
噂からなんだかものすごく巨大なバーガーというイメージを持っていたのだが、出てきたものを見ると、案外普通のサイズ。パンがこんがり焼けていて、なかなかおいしい。何度も食べに通うものでもなかろうが、一度食べてみてよかったかな、と。

今日の晩ごはん。
蒸し豚のこんがり塩焼き、豆腐とわかめのみそ汁、キュウリとミニトマトのサラダ、ニンジンとゴボウと大根のにんにく醤油浸け、オクラの梅肉あえ、なすとピーマンのなべしぎ。

昨日の晩ごはん。
餃子、豆腐とわかめのみそ汁、ピーマンとエリンギと青梗菜のオイスターソース炒め、キュウリとわかめの酢の物、ごぼうとニンジンと大根のにんにく醤油浸け。
2005年5月2日(月) 好きなものほど解説は難しい
「隴西の李徴は博学才頴、天宝の末年、若くして名を虎榜に連ね、ついで江南尉に補せられたが、性、狷介、自らたのむ所すこぶる厚く、賎吏に甘んじるを潔しとしなかった」
 中島敦「山月記」の冒頭の一文。少なくとも二十数年前から今に至るまで、高校二年の国語の教科書に載り続けているから、この文を目にしたことのある人はたぶん相当数いるだろう。
 今日の質問は、この話が何を言っているのかさっぱりわからないから解説してくれ、というもの。
 私はこの、漢文の素養がなければ書けない文体が好きなので、わからないということ自体がわからない。
 それでも仕事であれば、やらなければならない。
「博学の博って字、名前に使ってあったらなんて読む? ひろし? そうだよね。ひろいとか、あまねくゆきわたっているとかいう意味なの。だから博学は『広くものを知っている』ってことなのね」
とか、
「隴西は中国の地名だって注に書いてあるよね。で、天宝って昔の中国の年号。この話、昔の中国が舞台なんだ。昔の中国で、お役人を試験で選んでたって知ってた? 知らないか。すごく難しい試験で、何年も落ちておじいさんになっちゃった人も多いの。この李徴って人は、若いのに合格したんだよね。だからすごく頭がいい人ってこと」
とか、一語一語にいちいち解説を加えていって、前半部分に関しては、とりあえず納得していただいた。
  私はこの一文の凝縮された描写がひたすらかっこいいと思っていたから、こうやって解説することで、原文の何かを殺しているような気がしてしまい、なんだか苦しい。
 同時に、そうやって解説してもらわなければわからない状態だと、きっと読んでも面白いとは思えないんだろうな、と、少し気の毒に思う。わけがわからなくてとりあえず解説してもらった記憶しか残らなかったとしたら、とてももったいない。
 
 あ、今作っている問題について急に不安になってきたのだが、「西遊記」がどんな話か、って、まさか知らない人、いないよね?
 
今日の晩ごはん。
チキンソテー、若竹煮、キュウリとミニトマトのサラダ、ゴボウとダイコンとニンジンのにんにく醤油浸け、ナスとピーマンのなべしぎ、かぼちゃの味噌汁。
2005年5月3日(火) 少し腫れたかも
アフリカのドキュメンタリー映画のイベントを見に行く。職場の知人が運営に携わっている関係で。ドキュメンタリーだからというのはあるのだけれど、HIV関連の題材がかなりの割合を占めている。題材にする映画が多く作られるということは、それが現実の生活世界に影を落としているからなんだろう。ちなみにジンバブエの成人のHIV感染率は34%程度。高いということぐらいしか知らなかったけれど、目にすると怖くなる数字だ。

夜は弓道。試行錯誤の合間に弦で顔を打つ。腕を打つと青アザになるのだが、顔はあまり痕にならないのが不思議。

今日の晩ごはん。
チンジャオロース、納豆汁、キュウリとミニトマトのサラダ、小松菜とベーコンのワイン蒸し、ゴボウとダイコンとニンジンのにんにく醤油浸け、ナスとピーマンとカボチャの焼き浸し。
2005年5月6日(金) 晩ごはん集
今日。
豚肉と長芋の梅みそホイル焼き、豆腐とわかめのみそ汁、キュウリとカイワレとミニトマトのサラダ、小松菜とエリンギの卵とじ、なすとピーマンとカボチャの焼き浸し。

昨日。
チキンカレー、キュウリとカイワレとミニトマトのサラダ、青梗菜の炒めもの、ゴボウと大根とニンジンのにんにく醤油浸け、白菜とベーコンのスープ、中国風卵の鉢蒸し。

一昨日。
チキンカレー、キュウリとサラダ菜のサラダ、ふとわかめのみそ汁、ゴボウと大根とニンジンのにんにく醤油漬け、小松菜としらす干しのお浸し、ナスとピーマンとカボチャの焼き浸し、ゴボウとひき肉のごまみそ煮。
2005年5月8日(日) 弐段
朝起きたら、腰が痛かった。今日は弓道の審査の日。いきなり不安材料が出てきた。
なんとか我慢して、弁当を作って出発。

今日のおべんとう。(連れにも)
いなりずし、コンビーフピカタ、卵焼き、ミニトマト、ピーマンカップグラタン(ピーマンにポテトサラダを詰めて焼いたもの)、セロリ。

審査会場は明治神宮。道場の人達と代々木で待ち合わせて向かう。別会場の中高生も合わせて600人ほど受ける。人は多いが、会場もそれだけ広い。
道着に着替えて袴をはいたら、なんだか腰の痛みを忘れた。
審査は二段の場合、午前中に実科、午後に学科。いつもと違う広い会場やら、予想外の筆記試験問題やらにとまどいつつ終了。
うんざりするほどの待ち時間の間、みんな思い思いにうろうろしたり、観覧席で先輩の応援をしたり、控え室で輪になって座ってしゃべったり、去年まで非常勤をやっていた大学の弓道部出身の人と大学の話をしたりして時間をつぶす。

結果。自分は合格したけれど、だめだった同期もいたし、上の段を受けた先輩方もほとんど敗退。上になるにしたがって厳しくなっていく様子を見せつけられた思い。
夜はそのまま道場なじみの居酒屋へ。審査の夜の恒例となっている慰労会というか祝賀会というか飲み会というか。受かった人はほぼ強制的に参加することになっている。話していくうちに年下と思っていた先輩が年上だったり、年下に思われていた先輩に年齢を知られて驚かれたり(うわあん)、なんかいろいろ判明したかも知れない。
2005年5月9日(月) enlightenment?
疲れがたまっている気はするが、仕事。国語の問題作成は、頼んでいた校閲が返ってきたので修正しつつ解説を作成する。
個別指導は古文ばかり。「ど」の前は已然形になるんだよ、というような話をするとなんだか感動される。語尾の活用など、普段意識せずにやっていることを意識化しただけなのだが。

今日の晩ごはん。
麻婆茄子、とうふとわかめのみそ汁、ポテトサラダ、かぼちゃの煮付け、小松菜のお浸し、アスパラとベーコンの炒めもの。
2005年5月10日(火) 三枚下ろしの練習日
昼間は弓道の練習。
帰りにアジ4匹を180円で売っているのを見かけ、思わず買ってしまう。
何にするか迷ったが、とりあえず三枚下ろしにして半分は冷凍。4匹たてつづけにおろすとさすがに慣れてくる。
残りは皮をむいてそぎ切りにしてすりごまと醤油に浸けておく。

今日の晩ごはん。
アジのごま浸け、豆腐とわかめのみそ汁、ポテトサラダ、焼き厚揚げ、水菜の浅漬け、とろろ焼きすりおろした長芋をフライパンに落として焼き、ベーコンを乗せて引っくり返して裏も焼く。青ネギと醤油で食べる。レシピは青森県東北町の長いも王国より)。
2005年5月11日(水) もうバラバラ
いつも水曜日は仕事帰りに弓道場に寄るのだが、今月は初心者教室があるので練習に行けない。なので夜まで仕事。
職場にまともなPCがないのが悩みの種。共有違反を起こして終了してしまうWORDやら、起動してからまともに動くようになるまで時間のかかるマシンやら、ものすごく遅いのやら。そんな感じのPCを奪い合って使っているような状態。おまけにOSもOfficeのバージョンもまちまちだし、発音記号のフォントが入っていたりいなかったり。同じPCからでないと同じように出力されないのはかなり苦しい。

今日の晩ごはん。
バスク風チキン、長いもと長葱のスープ(家庭画報deliciousより)、水菜の浅漬け、サラダ菜とカイワレのサラダ。
2005年5月12日(木) チョークだらけの手
非常勤の日。なんだか乗ってきた感じはするが、ともすれば板書をしすぎてしまうので注意せねば。今年はレジメを用意するようにしたのだが、板書の量が全然減っていないのはなぜなんだか。
講義が終わるとその足で職場に直行する。木曜日はこのパターンが多くなりそう。

今日の晩ごはん。
厚揚げのいんろう煮、ふとわかめのみそ汁、水菜とベーコンの炒めもの、大根とニンジンと油揚げの煮物、蒸しなすのポン酢醤油漬け。
2005年5月13日(金) 反応に困る
仕事で古文の解説をする。途中で「沢のほとりに至りぬ」という部分を説明していたら「沢ってなんですか」と聞かれ、ひどく驚いた。あ、そ、そうなんだ……。

今日の晩ごはん。
かぼちゃのみそ汁、豚肉と小松菜の炒めもの、水菜の梅肉あえ、白菜とツナの煮浸し。
2005年5月16日(月) 視覚と聴覚のミスマッチ
日付を間違えていたので修正。

小唄を習っている父が演奏会に出るというので、日本橋三越まで聴きに行った。聴いて写真も撮ったが、できばえはさっぱりわからない。そもそも小唄のよしあしを見分けるポイントがわかっていないのだ。
帰りがけ、三越の2階あたりからパイプオルガンの演奏が聞こえてきた。思わず吸い寄せられるように見に行った私の目に飛び込んできたのは、神田明神の山車だった。

今日の晩ごはん。
ハンバーグ、レタスとルッコラとキュウリとミニトマトのサラダ、水菜のごまあえ、ニンジンのスープ、セロリのおかか炒め。
2005年5月17日(火) なんか飛んだ
弓道の練習。
最初に的前で引いた矢が的にあたった瞬間、なにか白い小片が飛んだのが見えた。
ふだん使う的は、木の枠に紙を張ったものなので、枠にあたるとこのようにカケラが飛ぶことがある。古い枠になると、あちこち削られてボロボロになっている。
また枠を削ってしまったかと思い、矢を取りに行ってみると、飛んだのは枠ではなく筈(矢を弦にかませる部分。中空の矢の、羽のついた側の端にはめこんである)だった。
まあ珍しくはないことだ。どこで外れたのかはなぞだけど。

立つ時の足の開き幅を注意される。身長の半分ほど開くのだが、いつの間にか狭くなっていた。同じようにしているつもりでも同じになっていないというのは、なんというか、大変な問題だ。

今日の晩ごはん。
チキンマカロニグラタン、野菜サラダ(レタス、キュウリ、ルッコラ、ミニトマト)、ニンジンの梅しそあえ、めかぶの吸い物。

昨日の晩ごはん。
エセ八宝菜、豆腐とわかめのみそ汁、レタスとキュウリとミニトマトのサラダ、蒸しナスの生姜醤油漬け。

一昨日の晩ごはん。
鶏肉の七味焼き、水菜の炒めもの、レタスとキュウリとルッコラとミニトマトのサラダ、蒸しナスの生姜醤油漬け、わかめと豆腐のみそ汁。
2005年5月25日(水) 晩ごはん特集
記録がないのは連れが会社に泊まり込んでいる日とか。

5/25
和風ステーキ、サラダ(レタス、キュウリ、ミニトマト)、ふと小松菜の和風スープ、赤茎ほうれん草とじゃこの炒めもの、冷奴、茄子のほたほた。

5/22
豚肉と小松菜の梅だれ、大根と青梗菜のごま煮、かぼちゃのミルク煮、わかめと豆腐のみそ汁、野菜サラダ(キャベツ、キュウリ、カイワレ)

5/21
アジのマスタードソテー、キャベツとキュウリと昆布の浅漬け、わかめと豆腐のみそ汁、牛肉のごま風味焼き、ナスのほたほた、ニラとチクワのマヨネーズ炒め。

5/20
餃子、なめことわかめのみそ汁、白滝と蒸し鶏入り中華風サラダ、ニンジンの梅あえ、揚げ納豆。
2005年5月27日(金) 日本語なだけに。
今日教えたのは、小論文と現代文。
小論文は書き方を教えてほしいと言われたので、書くことのアイデア出しの演習。まずお題を出して、主張したいことを言わせ、それを文字で書き取る。見せながら「こう主張している人がいたとして、納得する?」と聞くと「……いや、あんまり」と。「じゃあ、どういう情報があったら納得するかなあ」と問いかけて、出たアイデアを書いていく。
誰だって最初に思いついたことなんて曖昧で結構いいかげんなものなんだと思う。大事なのは、最初のひらめきで素晴らしく完璧な意見が出せるほど自分は天才ではない、ということを知ること。そして曖昧な意見を詰めていくことはいくらでもできるんだと思うこと。それだけを教えるのに60分かかった。

現代文は学校の試験で出た文章の解説。現代文を教える時にやっかいなことは、私と生徒が同じ日本語で書かれた同じ文章を見ているにもかかわらず、見ているものがまったく違うということだ。
ここにこんなにはっきり書いてあるのに、どうして見えないんだ、という気分になってしまうし、生徒の側も、自分はちゃんと読んでいるのに、どうして違うと言われなければならないのだ、という顔をしていることもある。
でも今日の生徒は、見ておくべき箇所を指摘するだけで、自分に何が見えていなかったのかを悟ってくれた。とても進めやすかったし、最後にマシントラブルに見舞われたけれど、満足して帰ってくれたと聞いた。

なんにせよ反省することができれば、その後の勉強の進め方だってだいぶ違うのだが、それがなによりも難しいことなのかも知れない。

今日の晩ごはん。
ピーマンの肉づめ、かぼちゃの煮付け、キュウリと大根の塩昆布あえ、チンゲンサイのごまあえ、ニラと卵のおすまし。
2005年5月30日(月) 今月末までって
職場で、今月中に仕上げる教材が昨日発見されたらしい。
赤入れて作成者にまわせばよいのだが、急なことで人手が足りない模様。
そんなわけで、いつもより早くに出社。仕事を割り振り、自分も作業。大丈夫かというぐらいに修正箇所があって、ちょっと心配になる。

昨日の晩ごはん。
豚肉となすのキムチの素炒め、冷奴、大根と大根葉のみそ汁、ホウレン草とじゃこの卵とじ、しらたきのきんぴら、キャベツとタマネギのサラダ。

Akiary v.0.50
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