沢月亭日記
バックナンバー

[先月] [目次] [来月]

2003年7月4日(金) 間があいてしまった
持ち帰り仕事の多発で、なんか書いてる余裕がなかったので。
そんでもって疲労が蓄積してピークになったところを、運悪く目撃されてしまったような気が。
非常勤、春の部最終日。
1年生と4年生が混在する中、どっちも頑張ってくれた。それが嬉しかった。

週末くらいは休もう…。って、持ち帰りの仕事がまたあるのだが。

今日の晩ごはん。
ひき肉とジャガイモのレンジ蒸し、大根のスープ、キュウリとレタスのサラダ、ピーマンとハムの炒めもの、青梗菜の土佐煮。
2003年7月5日(土) 2000本安打
高校球児の頃から注目していた選手だったんだけど、ここまで来るなんて(4番になるとも思ってなかったが…)。嬉しい。
思えば星野仙一が中日の監督になって彼をドラフトで指名して引き当ててその年セ・リーグで優勝して以来、星野が率いるチームを応援することにしたような気がする(だもんで去年から阪神を応援してたらなんかすごいことになってるんだが)。

と、珍しく野球の話なんかしてみたり。
見たテレビとか読んだ本とかの感想すら書かないようにしてると、話題が著しく制限されるのだが、たまには制限を外してみたくなることもあるのだ。って、なんでそこまで制限かけてるんだ?

今日の晩ごはん。
まぐろの山かけ丼、なすとピーマンの鍋しぎ、きんぴらごぼう、きゅうりとレタスのサラダ、豆腐とわかめのみそ汁。…だったかな。
2003年7月8日(火) M49
すごいなあ…。

このところ妙に疲れていて、特に何かしたわけでもないのに、休みの日は一日のかなりの時間寝込んでいる。
(今日寝込んでいたら、ベランダ前の松の木にとまったカラスが「クワッ?」と語尾(語、ではないが)を上げる鳴き方をしていて、思わず目が覚めてしまった)
それにしても、これでは持ち帰りの仕事や夏の大仕事の準備や何やらが進まない。なんだろう。メンタル系のだるさではなくて、身体が「疲れが取れてない」と主張している感じ。ビタミンBあたりが足りないのかな。安い食材を買いだめして、それでできる料理を作ってるから、栄養のバランスが悪いのかも知れない。弁当もその使い回しだし。

そんなわけで、ひじきと人参と小松菜と豚肉を取り入れたのが、今日の晩ごはん。
豚肉のブラウンシチュー、きゅうりの浅漬け、ひじきの煮物、雷豆腐or炒り豆腐orチャンプルー(謎)、小松菜のお浸し。
これはこれで、淡色野菜が少なめ。浅漬けにキャベツと大根を追加すべきだったかも。いや、勘だけど。ただ、ちょっとましになった気もしたので、一日のメニューを考えてみるべきなのかも。
2003年7月10日(木) あかん
今日の授業には2回ともに迷いがあった。反省。

相変わらず疲れがとれずによれよれしながら仕事に出かけ、帰宅すると持ち帰りの仕事。

今日添削した小論文は見事なまでに課題文に乗っ取られて(本人はたぶん意図してやっていないのだが、結果的に課題文を切り貼りして適当な接続詞を入れて繋ぎ合わせたものになってしまって)いた。ここまですごいのは30件やって1件ぐらいか。結果的にこの子がしたことは「書き写す作業」であって、1000字近くもそんな作業をやるのは大変だったと思う。苦労した割に点数が低くて不満に思うかも知れないけど、やらなくていい苦労を無駄にしていたので仕方ない。
書いていた時に本人がこれに気づいていたのか、止められなかったのかわからないけれど、地滑りを起こしたポイントは見えているので、そこに線を引っ張る。せっかく出した自分のアイディアの例を課題文に求めたのが地滑りだったんで、もうここでは課題文はおいとこう、とコメント。
こんなふうに書きたかったりしたんだけどね。

ここで「たとえば」と言って例を課題文の中から探していますが、外から探してきてください。
自分が与えられた設問に対して、何について書くのかを宣言したら、課題文の出番は終わりです。
いつまでも課題文を読み返して、そこから書く題材を得ようとしていると、その間に課題文はあなたの目と手と脳をじわじわと浸食し、課題文にあることがあなたの書きたかったことであるかのように思い込ませ、原稿用紙を課題文で埋めさせようとします。あなたはこことかここのように、わずかばかりの抵抗を試みて、自分なりの接続詞を入れてみたり表現を変えてみたりしていますが、ここで既にあなたは課題文に支配され、課題文に書いてあることをそのまま自分の小論文にしてしまおうとする、課題文の手先になり果ててしまっていたのです。原稿用紙をなんとか埋めて、あなたはその支配からとりあえず解放されたと感じたかも知れません。ですが、埋まった原稿用紙に残ったのは、課題文のパクリもしくは劣化コピーです。オリジナルを確実に知っている出題者が、パクリにうなずくわけはありません。

これはこれで小論文の添削としては不適切なんで。

今日の晩ごはん。
チキンドリア、小松菜のソテー、キャベツと油揚げのみそ汁、ひじきの煮物、大根のきんぴら。
2003年7月11日(金) うひゃあ
ここを職場のひとに知られることだけはご勘弁願いたいっす。世間は狭いし生活に疲れてるのは認めざるを得ないけど、晩ごはんしかネタなくなるのはちと寂しいんで。

最近は試験問題の修正をしている。修正、というか、あまりに問題が的外れなので(長文で内容的に重要でもなく、かつ文法を問うほどのことじゃないところとかを聞いてるので)かなり差し替えてみた。
やっていると、受験指導をする局面で問題文を選ぶというのはかなり難しい仕事だということがわかった。

大学が受験生を選抜する手段であれば、問題文を選ぶのはそんなに難しくないことかも知れない。来て欲しい学生に読めるはずの最低ラインを示せばいいことだし。けど、私たちがやっているのは選抜ではなく教育なのだ。間違えたことで何らかの教訓を得て欲しいし、解説でそれを示したい。その時、入試問題をただ引用するような無責任な真似はできない。

たとえば前置詞についての知識を深めることが目標になっている試験で、ただ覚えればいい熟語として認識されるような問題を出しても、それは「熟語を1個覚えた」というだけになってしまう。前置詞句の文への影響、あるいは前置詞そのものの意味を理解できなければ、目標は達成できない。この時、前置詞の意味を理解することを阻害する無駄な要因はあってはならないと思う。「単語を覚えてなかったから」「熟語を知らなかったから」で逃げられないようにしないと、覚えさせたいところを覚えさせることなんかできない。
そう思うと、世にあまた溢れている参考書とか問題集とかの著者が払って来た配慮とか工夫とかに敬意を表したくなる。同時にかなり無責任な参考書とか問題集もあるな、と思ってしまう。

少なくとも、相手しなきゃならないお客さんに対して益となるものをつくっていきたいものだ。
それ以上になにもできないんだし。

今日の晩ごはん。
麻婆豆腐、春菊のごまあえ、レタスとキュウリとワカメのサラダ、キャベツと油揚げのみそ汁、蒸し茄子の香味だれ。
2003年7月16日(水) 少し多めに働く
夏休みは泊まり込みの仕事が発生するため、通常の仕事の時間が圧迫される。まあ、そのぶん泊まり込みで稼げるんだけど、それではシグマリオンIIIが買えない。
だもんで今週からは、2時間早く出勤することにした。いつもより早い職場は雰囲気がまた違っていて面白い。

今日の晩ごはん。
鶏肉の偽バスク風(ベーコンとニンニクをオリーブオイルで炒めて、タマネギとセロリも炒めて赤ピーマンと緑ピーマンと白ワインを加え、焼いた鶏肉とトマトジュースを入れ、ローレルとタイムを入れて煮込む。てきとー)、わかめと春雨のスープ、青梗菜の炒めもの、きゅうりとレタスのサラダ、じゃがバター。

昨日は晩ごはんにニラまんじゅうを作ったが、市販の大判の餃子の皮だとちょっと厚すぎるような気がする。次回はもうちょっと薄い皮を探そう。
2003年7月17日(木) バッタもん
最近あちこちに届いているという「オンラインコンテンツ料回収を装った詐欺メール」がついに来た。サイトでメールアドレスを公開していれば、いつかは来るんだろうなあ、とか思っていたが、あちこちのサイトに掲載されている文面と比べて、なんだかいかにも頭悪そうな(いや、こういう表現はいけないのはわかっているのだが…)文面で、ちょっとがっくりきた。
なんか空くじなしの福引きやって引き当てた末等の飴玉が「ミルクキャンデーでカレーをコーティングし、さらにカレー粉をまぶした飴(*)」だったかのような脱力感。もうちょっとましというか面白いメールであってほしかったんだけど。とりあえずプロバイダに通報〜。(7/18追記。プロバイダからは通報した日のうちに返事が来た。対応早いねO■N)
(*)10年ほど前に実在した飴。誰かがシャレで買ってきて配ってて、その味に誰もが沈黙した。

ちなみに件のメールはこんな奴。国民生活センターこのページから読める同種メールと比較すると違いがわかるってものだ。
特に
>上記期限内に入金ない場合、自宅、職場、血族等直接当社の人間が回収に伺い
>裁判、強制執行による給料差押え等を含めあらゆる手段を講じます。
あたりかな(笑)。
だれか添削してやってください。仕事じゃないんで私はやりたくないけど。

----------引用
この度、貴殿利用のインターネットコンテンツ利用料が未だに確認できておりません。
よって大竹興業が回収代行させて頂きます。

振込み期限
平成15年7月18日、午後3時までに下記合計請求額を確実に入金願います。
上記期限内に入金ない場合、自宅、職場、血族等直接当社の人間が回収に伺い
裁判、強制執行による給料差押え等を含めあらゆる手段を講じます。
貴殿が穏便解決を望むのであれば期限までに入金願います。

入金確認後、延滞リストから削除し大竹興業所有の債権譲渡証明書、内容証
明書等の書類を貴殿自宅まで
個人名(*******)にて郵送いたします。

インターネットコンテンツ利用料:24520円
遅延損害金:5250円

合計請求額:29770円


************************************

振込先:八十二銀行 新宿支店
普通:*******
名義:*******

■顧客番号で入金願います。
大竹興業:債権回収支部 担当 +++
----------引用終わり

感覚が変。眠いのか眠くないのか、食べたいのか食べたくないのか、休みたいのか休みたくないのか。自分の身体が何を欲しているのか、どうもよくわからない。夏バテにはまだ早いというか、バテてる隙などないのだが。

今日も多めに働く。自分の授業を人に見られ、人の授業を自分が見る機会があった。
普段の職場の様子とはうってかわったハイテンションですみません。

今日の晩ごはん。
ピーマンの肉づめ、切干し大根のみそ汁、青梗菜のお浸し、セロリの葉のかつお炒め、きゅうりとレタスのサラダ。
2003年7月19日(土) 時鮭
昨日実家から時鮭が送られてきた。
いつもはお中元のいただきもののうち、切り身をいくつかもらうぐらいだったんだが、今年は事情により半身の「時鮭セット」(時鮭を左右半分にした半身(塩漬け)。頭も半分、身も半分、中骨はなく、身には切り目が入っている。これに切身の粕漬け、味噌漬け、西京漬けパックつき)をそのまま転送する形にしたらしい。

その結果、鮭の頭が半分。これをいかに処理するべきか。
いろいろ検索していて「氷頭なます」なるものに行きつく。鮭の鼻すじにある白い軟骨を酢に漬け、大根と人参とともに二杯酢であえたもの。どのへんが「氷頭(ひず)」なのかよくわからないままに、切れそうなところを切って刻んで作ってみる。おいしいけど、これがほんとに氷頭なますなのかはよくわからない。
残りの部分はとりあえず焼いて身をほぐしてみる。さらに酒を振っていりつける。ごはんのお供の鮭フレーク完成。

この過程でいろいろ調べていて、ひとつの事実が発覚した。
ずっとやってた勘違い。
私は鮭とかマグロとかブリとかの「かま」が、切り落とされた頭の一部なのだと思い込んでいた。
もしかしたら、「かま焼き」と「かぶと焼き」が混同されていたのかも知れない。
だもんで、頭の処理を探して「かま焼き レシピ」なんてキーワードで検索をかけていた。
正確には「かま」は、えらの後ろ、胴体の最前部の胸びれあたりの名称だった。
「ほほ肉」ってまぎわらしいじゃないか、と思ったけど「脇肉」とかいうのも嫌な感じだしね。

今日の晩ごはん。
豚肉と青梗菜の梅あんかけ、豆腐とわかめのみそ汁、赤ピーマンと緑ピーマンの炒めもの、きゅうりとレタスのサラダ、氷頭なます?、切干し大根の煮物。
2003年7月20日(日) リテラシーの欠如
何日か前にひとと話していて、ふと考え込んでしまったのだが、どうも私には、ものを見る目がないようだ。ドラマとか映画とか事件の数々とか。そういったものに対する見方がかなり欠落している。
大概の見方を受け入れることはできても(それゆえに見方を説明してもらえば大概のものを面白く感じることはできるのだが)、自分自身がなんらかの見方を手に携えて作品に向かい合い、その見方を深めていくことができない。かろうじてそれが可能なのがゲームなのだが、こちらは他者の見方と必ずしも相容れない。かなりベクトルの異なるところで勝負している感じ。
人の見方をそのまま受け入れるか、全然違う方向の(少なくとも、一般的に受ける方向ではない)見方を持つか。all or nothingというか、そんな感じの極端な認識しかできないところに、たぶん私の病理はある。
対象化する能力がないとは思わないんだが、その方向が間違っているために、かえってたちの悪い事態になっているような。
前からこのことには気づいていて、なんとか見てみようとか読み解いてみようとかしてきた。SF好きな友人に片っ端からSF小説借りて読んだり、洋楽好き(略)、とか。

けど、どうもそんなレベルの問題ではないような気がしてきた。
自分を取り囲む世界を、自分は「見る」ことすらできていないんじゃないかと思う。
もっと言うなら、何らかの見方を持とうと思えるだけの関心を、自分はどれだけ世界に対して向けてきたのだろう。そう思うと見えてくるのは、絶望的なほどに閉じた自分の姿だ。仕事をして、普通に暮らしているように見えるかも知れないけれど、自分はこの社会の中で生きているのだろうか、という不安がここにつきまとう。
仕事をして給料を得ている以上、私は経済活動のどこかに参加して生きている。それを自分の物語として結び付けることができないのがいけないのだろう。物語りたいと思いつつ、自分の語った物語に自信が持てないから。なぜ自信が持てないのかは、まあ後日にでも。

今日の晩ごはん。
時鮭の味噌漬、レタスのスープ、鶏肉とひじきの和風サラダ、青梗菜のオイスターソース炒め、きのこのソテー、切干し大根の煮物、きゅうりの浅漬け、冷奴(しらす干しと梅肉ソース)。
2003年7月21日(月) あれ?
dtiサーバ、昨日でつながらなくなるはずだったのに…?
まあ近日中には消えると思うので、ブックマークの変更がまだの方がいらっしゃったらよろしくお願いします。

今日の晩ごはん。
じゃがいもとひき肉の重ね蒸し(重なった部分がずれやすい)、冷奴わさび醤油(豆腐が崩れやすい)、鶏肉のゼリーサラダ(ゼリーが崩れやすい)、大根のみそ汁、ピーマンとじゃこの炒め煮、青梗菜のお浸し。
連れのコメント:「今日は瓦解する料理が多い」
2003年7月23日(水) おしまい。
DTIサーバ閉じました。

今日はやたらと頼みごとをされる日だった。持って行ったお茶を飲む間もなかった。
面談でお相手した子だが、こちらの話を真剣に聞いていることを示そうとしているのか、「ほぅほぅ」と「ふむふむ」が混じったような声を出しつつうなずいてくれる。それはかまわないのだが、そのペースがやたらと早い。
「だからここの訳は…となるわけ」
「ほぅほぅほぅほぅほぅ」
てな具合に。
たぶん無意識なんだろうが、「今の訳は何へぇ?」と聞きたくてたまらなかった。

今日の晩ごはん。
青椒肉絲、キャベツとジャガイモのみそ汁、切干し大根の煮物、きゅうりとレタスのサラダ、インゲンのおひたし、春菊のごまあえ。
2003年7月25日(金) それなりのスキル
今生活を支えている仕事が「本業」なのか「副業」なのか、もはやそれはどうでもいいことで。
とりあえず必死で突っ走る必要はなくなりつつあるので、これからようやく考えていけるかも知れないけれど、まだそんな余裕はない。
ただ、他にどうしようもなくてただできることをやっていた、というだけでも、それなりに積み重なるものはあったのかな、とは思っている。
授業が余りそう! という時に相手と時間に応じてとっさに出すネタとか、
「長文の訳ができません」という子が、英語が読めていないのか文章が読めていないのか、それとも日本語の表現がアレなのかを、その場で判断して処方箋を書くやり方とか。
でもこれ、この職場以外で生かしようがないような気が…(汗)。

今日の晩ごはん。
豚肉といんげんの炒め煮、大根とわかめのスープ、キュウリとレタスのサラダ、キャベツのブレーゼ(下ゆでしたキャベツとタマネギをバターで炒め、ベーコンを乗せて白ワインと水を加えて蒸し煮にしたもの)。
2003年7月27日(日) 泊まり込み
明日から数日間、泊まり込みの仕事。一昨年にやったきりだったけれど、今年は2回参加することになって、その1回目。つーわけで、週末までは更新できません。

Akiary v.0.50
inserted by FC2 system