沢月亭日記
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2004年12月3日(金) 晩ごはん特集
記録しておいた分だけだけど。

11/28
豚肉のソテーディアブル風、豆腐となめこのみそ汁、切干大根の煮物、大根の昆布あえ、ポテトサラダ。

11/29
春巻、かぼちゃの素焼きとカイワレ、大根と白菜ときゅうりのレモン漬け、豆腐となめこのみそ汁、だてまき、切干大根の煮物、蕪の葉のお浸し。

11/30
牛肉とブロッコリの炒め物、豆腐とわかめのみそ汁、ポテトサラダ、蕪の葉の煮浸し、白菜とかまぼこのおかかあえ、かまぼこのバター焼き。

12/1
紅茶豚その2カイワレ添え、豆腐とわかめのみそ汁、ポテトサラダ、カボチャのバターソテー、焼きかまぼこ、ブロッコリーとベーコンの炒め物。
2004年12月6日(月) 闇のスパイラル
カバンに入ってるあれに、どうも気が滅入る。
仕事で悩み相談みたいな手紙への回答がまわってくるのはいいのだが、回答に困る内容もある。今日のは、落ち込んだ様子を書き綴っているうちに、自分でどんどん悪い方へ物事を掘り下げていき、末尾になるとほとんど呪詛のようになってしまっている。別に自分に向けられているわけではないのだが、なんだか危険なものを手にしてしまったような気分。便箋いっぱいにこんな言葉を書き連ねた人に、どんな言葉を届けることができるというのだろう。

今日の晩ごはん。
チキンドリア、水菜とツナのさっと煮、きゅうりと大根とカイワレのサラダ、ミネストローネ。
2004年12月14日(火) 冷凍庫が満杯
常備菜を作ったり、まとめ買いをして保存したりするのは結構自分でも好きらしい。
大きい冷蔵庫を買ってからこの傾向に拍車がかかったし、密封できるポリ袋を大量にまとめ買いしたらさらに加速したようだ。
が、消費する量より保存する量の方が多いせいか、冷凍庫が過密状態。
使わなきゃ。

今日の晩ごはん。
サバの味噌煮、ひじきの五目煮、小松菜とニンジンとエリンギとベーコンの炒めもの、水菜と大根のサラダ、こんにゃくの土佐炒め、もやしのピリ辛、ブロッコリーのイタリア風、豆腐とわかめのみそ汁。

休みだからって、野菜が安かったからって、調子に乗って買い込んで、しかも冷凍庫の中のものを使おうとしたら、こんな感じで作り過ぎた。「ほどほど」という言葉を自分に贈りたい。
2004年12月15日(水) おそらくは無用の歯止め
面接の準備のためにやって来た、今日のお客さん。想定された質問に対して答えを用意してきたのだが、「本学の印象は?」に対して「きれい」というような、なんだか心もとない感じ。
だが実際に話してみると、ちゃんと志望校について調べているし、興味を持って活動していることはあるし、それと志望学部でやりたいこともうまくつながっているしで、どうしてそれを出さないんだ、と思うほど。高校時代にやっていた活動や興味の範囲が、当時の自分と似通っていたこともあって、思わず指導に力が入ってしまった。

この子はどうも、自分がやってきたことを言っていいことなのかとためらい、抑えようとしてしまっていたようだ。こちらとしては非常にもったいなく感じたのだが、こういう場面はよく見かけるし、自分自身もそういうところがある。自己PRとか、自分の意見とか言われると、なんだか困ってしまうタイプだ。

自分を表現することに対して、必要以上に自分で歯止めをかけてしまう、そんな態度を、私達はどこで学習してきたのだろう。

今日の晩ごはん。
鶏肉と青梗菜のクリーム煮、わかめと豆腐のみそ汁、ホウレン草ののりあえ、こんにゃくの土佐炒め、水菜と大根とツナのサラダ、ひじきの五目煮。
2004年12月16日(木) あなたはどこにいるの?
昨日の続きのように。
小論文の添削をしていて時々見かけるのが、まるで新聞記事か広告のような文章を書いてくる子だ。自分がどんな立場か、何をしたいのかを書かず、たいていは課題文の主張を全面的に受け入れて繰り返しているだけ。
一見まとまっているように見えるが、このタイプの文章は、時々読んでいてこわくなる。この子はもしかして、さっき読んだばかりの他人の主張と、自分が考えたことの区別がつかないのかも知れない。そう思ってしまうからだ。
自分と他人の区別がつかない、というのは、かなりこわい状況ではないか。
まあ、たぶん書いた当人は本当に区別ができていないのではなく、なんとか捻り出そうとして手近なものを拝借してしまった、というだけなのだろう。あと、新聞記事のような文章を手本としてしまっている、とか。
(まあ、書いた当人も、その子が小論文を書いて提出する大学も、気づかないかも知れない。その間に立って一人でこわがっているのは、ひょっとしたらあんまり意味のないことなのかも)

課題文にのっとられてしまったような小論文は、見ていてあまりに多い。だがそれは、ひとつの身の処し方のようなものなのではないだろうか。だれが書いているのかわからないように、自分を見せないようにする、という。そしてそれを、自分を出すように求められている場面でもやってしまっているというだけで。

課題文に書かれたことを繰り返しつつどこかで読んだり聞いたりした誰かの意見を切り貼りする。そうすれば、「自由に書いた自分の意見」を求められている時に自分が書いたもの(まあ、たしかに「自分が自由に書いたもの」ではある)に対して「誤っている」と言われることはない。誰かが既に言ったことなのだから。
意識的にかどうかはともかく、そんな風に書けば切り抜けられるという態度を、どこかで学習してきているように思える。

だから小論文を添削する時には、それでは切り抜けられないのだということを伝えないといけないんじゃないかと思っている。昨日の面接の準備の話にも言えることだけれど、隠してやり過ごすのではなく、見せてよい自分があって、それをいかに見せるかが必要なのだと。

今日の晩ごはん。
豚肉とニンジンのみそ炒め、ひじきの五目煮、水菜の辛子あえ、わかめと豆腐のみそ汁、小松菜と油揚げの煮浸し、きゅうりの甘酢づけ。
2004年12月18日(土) 不調……
週に2回、弓道場に練習に行っている。時には不測の事態が起こって行けなくなることもあるのだが、ともかく、今日も行ってきた。
が、なんだか集中しきれない。今までは修正するところが次々に出てきていて、毎回1つずつ課題にしていたのだが、そのあたりがはっきりしなくなってきている。
かといって、欠点がなくなったわけでは決してないし、実際、あたらない。
2時間ほどあれこれ悩みながら引いたが、結局出口は見つからなかった。

今日の晩ごはん。
りんごのドライカレー、水菜とカイワレと大根のサラダ、ひじきの五目煮、かぼちゃとニンジンとベーコンの炒めもの、わかめとねぎのスープ。

2004年12月19日(日) 夕食の時間
最近はずっと、夕食の頃には日付が変わっている生活だったのだが(連れの帰宅を待って夕食にするので)、今日は連れが休みで、普通の時間に夕食にできた。なので、先日実家にいきなり呼び出された(※)時にもらってきたステーキ肉を解凍する。

今日の晩ごはん。
松阪牛のステーキ、付け合わせはブロッコリとニンジンとインゲン、かぼちゃとじゃがいものポタージュ、水菜とカイワレのサラダ、あと一品。


実家に「佐藤法律事務所」というところから私宛の封書が来た。母が開封してみると「訴状」が入っていた。なんでも、インターネットの有料サービスを利用したのに36万円だかなんだかを支払わなかったから訴える、ということらしい。よくある架空請求だ。
が、真に受けてあわてた両親に呼び出された。
電話口で「それ架空請求だから放っておいていい」と言っても「見ていないからそう言えるんだ、とにかく一度来て見てみろ」の一点張り。仕方がないので、弓道を休んで実家に行く。
実家で検索をかけ、私宛に来たのとまったく同一の架空請求に関する記事を両親に見せて解決。
15日のことだ。おかげで弓道に行けなかった。きー。
2004年12月21日(火) 今日の晩ごはんのみ。
和風ハンバーグ ピーマン添え、小松菜と鶏肉の炒めもの、白菜と椎茸のスープ、ひじきの五目煮、水菜ときゅうりとカイワレのサラダ。
2004年12月24日(金) 口を出すべきではないとはいえ
今日は(社内のテキストではなく)一般書籍の校正の仕事をする。
内容はともかく、文体が以下のような感じ。三点リーダ(…)やダーシ(―)が二倍でないのもそのまんま。

猫の可愛らしさは、その尻尾―尾、ともいう―につきる(独断と偏見)。特に長い場合、その尻尾の動きがポイント。ここ試験に出るから忘れるな。嘘だけど。尻尾を左右に振っている時は不安がっているというのは、全国五千万人(嘘。数は気分で言っただけ。諸君が好きに想像してよい。)の猫マニアの定説である。と思う…多分。きっと。尻尾が太くなっているのは(太いといっても朝青龍ほどではない。間違えないように。)怒っているのである。

こういう文章を数百ページにわたって校正するのは、とにかく疲れる。
職務の範囲を越えているし、他人の文体をとやかく言うべきではないんだろうけれど、過ぎた一人突っ込みは、文章に対する信憑性を失わせることにもなりかねないと思うのだが。笑えないし。
売れるのかな、これ。

夜、職場から見事なまでに人が消えた。
クリスマスイブだ、わかりやすい。

今日の晩ごはん。
チキンクリームシチュー、春菊のサラダ、レタスとキュウリとわかめとニンジンのサラダ。
シチューのニンジンを星形にして、ブロッコリを添えて、一応クリスマス気分ということで。
2004年12月25日(土) 今年最後の弓道
だめだ、ぜんぜん思うようにならない。かなり不本意なまま終了。
来年、がんばる。

今日の晩ごはん。
豚肉といんげんの炒め煮、大根のみそ汁、レタスとキュウリとカイワレのサラダ、ブロッコリーのガーリック風味、水菜のごまあえ、レンコンとベーコンの炒めもの。
2004年12月26日(日) 年末
いつものことながら、年末という気分がまるでない。
しかも今度は、連れが気分どころか事実として年末年始に休めない状況らしいので、年末気分を盛り上げるわけにもいかない。
どうしようかな……。

今日の晩ごはん。
豚肉と水菜のポン酢炒め、豆腐のスープ、ブロッコリーのガーリック風味、キュウリとカイワレとワカメのサラダ、レンコンとツナのサラダ、卯の花。
2004年12月27日(月) 仕事納め
仕事は今日が年内最後。残っている質問をすべて片付けようという雰囲気の中、うっかり手に取ってしまった日本史の質問にはまる。ふつうに考えてそんなわけないだろう、と突っ込みたくなる質問を連発されてしまったので、順序立てて説明するのに手間どったのだ。
うーむ、歴史を作っていくのは人であって、誰かが黒幕のようにすべてを取り仕切ってまとめているわけではないのだけれどな。

今日の晩ごはん。
炙り鶏ももチャーシュー(※)ピーマン添え、キャベツと麩のみそ汁、ブロッコリーのチーズ焼き、レンコンのあちゃら、水菜とニンジンの煮浸し。鰺の昆布巻き。

※「きょうの料理」2003年9月号より。ゆでた鶏もも肉を醤油・酢・みりん・酒とスパイス(生姜・ニンニク・葱・ローリエ・胡椒)で煮込む。これをグリルでこんがり焼いて、ゆずごしょうで食べる。
職場近くの吉野家で「炙りチャーシュー丼」が販売されていて、これが結構好みだったので、ちなんだ名で呼んでみた次第。
2004年12月28日(火) 宛名職人
年賀状、いつもは連れにまとめて宛名印刷してもらうのだけれど、今年はやってもらっている状況ではなさそうなので、自分で印刷することに。
なので、新宿のヨドバシカメラに年賀状ソフトを買いに行く。ついでに昨日交換したプリンターのインクジェットカートリッジを回収箱に入れようと思って持って行ったのだが、結局入れ忘れ、そのまま帰宅。まあ、よくあるコケだ。

買ったのは「宛名職人」。というか、Macだとほぼこれに限定されてしまう。
Excelで作っていた住所録をcsv形式に変換し、宛名職人の住所録に読み込んで、印刷完了。異体字も出るのが嬉しい。

今日の晩ごはん。
チキンマカロニグラタン、ミネストローネ、水菜とカイワレとタマネギのサラダ、かぼちゃのミルク煮。
2004年12月29日(水) 雪!
起きて外を見たら、ボタン雪が降りしきっていた。
たまっていた日記を書いていると、在宅で手掛けている添削の答案が届いたので、さっそく採点。
予定では次回は元旦に届くらしい。送る側も大変だ。

今日の晩ごはん。
牛肉とごぼうのみそ鍋、水菜のサラダ、蓮根のあちゃら漬け、卯の花、かまぼこと昆布巻き、雑炊。
2004年12月31日(金) まるきり普段通りなのだが
雪降りしきる中を、いつものように連れが出勤。今日は終電がないのだが、帰宅はいつになるのだろう。

添削の仕事を片づけて、だらだらとおせちっぽいものを作る。
今回のメニュー;筑前煮、卵焼き、田作り、鶏の唐揚げ。あと連れの実家から送ってきて下さったかまぼこ各種とだて巻き。それにみかんゼリー(もう食べてるけど)。これに鶏と小松菜と人参とかまぼこの雑煮。

今年は……相変わらずの一年ではあったけれど、新しい仕事にも手を出したり、弓道で段位を取れたりと、少しばかり前を向いた気分になれた一年だったように思う。とはいえ、人の半分も動けていないのは変わっていないので、来年はもうちょっと活動量を増やしたいところ。
さしあたっては、あの科研費、通るといいな。

では、よいお年を!

今日の晩ごはん。
けんちんそば豆腐抜き=そば?(※)、白菜の浅漬け。


けんちんそば。
人参、ごぼう、鶏もも肉、こんにゃく、しいたけ、青梗菜、薄揚げを刻んで油で炒め、土鍋で醤油味のだしで煮込む。
卓上でそばと豆腐を入れ、煮えたら取って食べる。
……うっかりして、豆腐を入れ忘れた。

Akiary v.0.50
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