沢月亭日記
バックナンバー

[先月] [目次] [来月] [

2003年3月1日(土) 買い出し
毎週土曜日は食材を買い込む日。
その日に食べる分をその日に買うというえらく不経済なことをしていたものだが、駅前の青果店がかなり安くて沿線の他の駅からも買いに来る人がいる、という話をテレビで見て、まとめ買いスタイルに切り替えた。山のような椎茸が100円とか、人参7本100円とか。
青果店を利用するようになったら、なんとなく旬というものがわかるようになってきたような気がする。野菜の値段が季節によってこんなに上下しているなんて、あまり気付いてなかったかも。

今日の晩ごはん。
もやしと豚バラ肉の重ね煮、五目煮豆、いり豆腐、じゃがいもとわかめのみそ汁、小松菜のお浸し。
2003年3月2日(日) メモ
オーブンレンジ上のマグカップで、エンドウマメの種を水につけた。明日ポットにまいて苗を作る。

今日の晩ごはん。
肉じゃが、五目煮豆、小松菜のお浸し、大根のみそ汁。
2003年3月3日(月) メモ実行
エンドウ豆植え付け完了。

今日の晩ごはん。
牛肉とブロッコリーのオイスターソース炒め、青梗菜のお浸し、五目煮豆(終)、ひじきの煮物、じゃがいもとわかめのみそ汁。
2003年3月4日(火) 進まない…
書きかけているものいくつか、どれも進まない。で、気付いたらネット上で料理のレシピ眺めていたりする。うーん。

今日の晩ごはん。
トンカツ、キャベツの千切り、ひじきの煮物、わかめととうふのみそ汁、もやしのマヨネーズあえ、鶏肉ハムと野菜のゼリー寄せ。
2003年3月5日(水) やることは同じなわけで
職場が変わっても、どこに何があるかよくわからなくなった以外は、あまり変わらない。
すし詰めな部屋も、幾分段取りの悪い仕事の振り方も、そんな中で黙々とペンを走らせる自分も。
今日は小論文を電話で添削する質問が相次ぐ。なるべく即効性があるように、注目した方がいい点を選んでしゃべっていくのだが、どのぐらい伝わったかな。

今日の晩ごはん。
麻婆豆腐、椎茸と薄揚げのみそ汁、ゆでたブロッコリー、青梗菜のお浸し、残ってた肉じゃが。
2003年3月6日(木) 余韻のある文章
を、どうやって狙って書けますか? という問題にハマリ中。
表現したいことを決して言葉にせずに、でも行間から読み取らせる。そういうタイプの文章をあまり書いてこなかったんだけど、最近無性に書いてみたくなっている。
ただ舌足らずなものを放り投げて「行間読め」というのではなく、さんざん言葉にしようとして、その範囲と限界を見極めた上で初めて可能になるbeyond descriptionなものを書きたい。
そーいうものをずしっと投げかけられた人が、思わずその重みに耐えかねて言葉にしてみずにはいられなくなるような…物語らずにはいられなくなるような。
どうすればいいのかわかっているわけじゃないけれど、ともかくひとつひとつの言葉と格闘してみよう。

あるメールのお返事にかえてみました。どうもご要望にお答えできそうにないので。つか、私に口出しできることなんて、あんまりないと思いますよ。

今日の晩ごはん。
豚肉のくわ焼きブロッコリー添え、豆腐とわかめのみそ汁、小松菜の炒め物、ひじきの煮物、大根のきんぴら。
2003年3月6日(木) ちなみに
↓のような無茶なことを考えるきっかけの一つになったのが、連れに見せられた水木しげる『劇画ヒットラー』復刻版あとがき「ヒットラーさん」だというのは内緒。あと水木先生は狙っちゃいないだろうというツッコミもなしってことで。
2003年3月7日(金) 地理とか
一年で一番仕事が少なくなる時期。
小論文の参考書なんかを読んで指導の勉強してたのだが、ふと気が向いて日本史や地理の参考書を読み出した。仕事の幅は広い方がいいだろうし。

今日の晩ごはん。
鶏肉とコーンの炒め物、即席ポトフ、ひじきの煮物、大根のきんぴら。
2003年3月8日(土) なごむ
起き抜けに連れに、井の頭公園に誘われる。
つい、自然文化園(有料ゾーン)に誘ってしまう。
というわけで、午後から井の頭公園自然文化園に。

前に来たのは、小学校、それも低学年の頃だった。
象がいてびっくりした。
バナナがなっている温室があった。
端っこに遊具があって、その中に観覧車があったのだが、園の塀よりも少し高いところにしか上がれなくて、園内しか見渡せないものだった。しかも塀の外の木が茂って観覧車の視界を思いきり塞いでいた。7歳ぐらいでもさすがに、これは観覧車の意味ないんじゃ…と思った。

で、今回。
モルモットがいっぱいだった。
象の「はな子さん」は健在だった。
観覧車はさすがになかった。デパートの屋上に毛が生えたみたいな遊具はあったけど。
ホロホロチョウの声は、小鳥のように高く「キュイ」って感じで驚いた。七面鳥が雀の声で鳴くような感じかな。
フクロウ(ウラルアウル。日本で「フクロウ」と呼ばれる種)が寝ながら首をぐりぐりまわしていて、むちゃくちゃかわいかった。彼らは高いところで休みたがるようだということがわかった。いつか飼えるようになった時のために記録しておこう。
「家鴨(アヒル)」の白いのと茶色いのとがいたが、どう違うのかが書かれていなかった。気になる。

今日の晩ごはん。
春巻(具は豚肉、椎茸、人参、葱、春雨、もやし)ブロッコリーと粉ふきいも添え、もやしのごまあえ、切干大根のサラダ、大根のみそ汁。
2003年3月11日(火) 献血
なんでこんなに風の強い日が続くんだろう。

使い捨てコンタクトレンズを買いに行く。帰りにふと気が向いたので、通りがかった献血ルームにて献血。
問診時、血圧を測った医師。
「あら? 少し高いみたいね。食事してから水分とった? とってないの? そろそろ3時だし、先にあったかいお茶でも飲んでから採血しましょうね」
と言いつつ問診票に「先ドリンク」と記入。なんだかよくわからないままに、お茶を飲む。
採血中、看護師のおばちゃん。
「それ(カーディガン)機械編み? 違うの? 昔流行ったのよ機械編み。それで…」
機械編みについてえんえんと語られてしまった。
よくわからないノリの献血ルームだった。

今日の晩ごはん。
紅茶豚、もやしのカレー味、きんぴらごぼう、ゆでたブロッコリー、なめこと豆腐のみそ汁、キャベツの浅漬け。
じゃがいものバター煮は、作ったのに出し忘れた。



なんか、まさか…という訃報を聞く。大して親しい仲でもなかった単なる大学の同期だけど、でも。
そんな風に逝ってしまったんですか…。
やるせない気持を抱きつつ、ネットの片隅でひっそりとご冥福をお祈りします。
2003年3月12日(水) 添削
まずは小論文から。
金沢大文学部2000年の過去問の添削。
なのだが、そのうち1問が「日本語はわかるがジャンケンのわからない人に言葉だけでジャンケンを説明せよ」というもの。これ、わかりきっているようで意外に難しい。自分の思考をうまく整理し、制御できているかどうかが文章に如実にあらわれてしまう(お試しあれ)。
”ここはこっちに移して、これとこれはこういう項目でまとめて”と、並べ替え作業をするだけで、ずいぶんすっきりするし、足りないもの、余分なものも見えてくる。
ただ、それを「添削」という形で伝えることは難しい。並べ替えて切り貼りして、なんか書いたつもりになられても困るからだ。次からは自分でその作業をやろうとしてくれなければ意味がない。

小論文に続いて英語の添削。小論文ほどには消耗しないものの、やはり小論文と同じ問題をはらんでいる。「解説」を読めばわかることではなく、その子自身の弱点になっているところを見つけ、ちゃんと伝わるように書く。次から自分でやろうとしてくれるように。書いても伝わったかどうか、ダイレクトな反応はない。そんな中でいかに書くべきか。

よりよい答えは、すぐに与えられる。でも、自分の力で答えを求める道筋を示すのは、ひどく難しい。その道筋をたどろうという意志を持たせるのは、さらに難しい。答案にコメント書いてそこまでできるってのは、ほとんど名人芸じゃないかとすら思う。

それまで相手がやっていた方向性の間違いに気付かせ、取るべき行動を知らしめ、実際にその行動を取ろうとさせる意欲を持つような、そんなコメントを書けるようになりたいものだ。はぁ。

今日の晩ごはん。
豚ひき肉と春雨の炒め煮、もやしとキャベツのみそ汁、きんぴらごぼう、ゆでたブロッコリー、うなぎと豆腐の重ね蒸し、じゃがいものバター煮。
2003年3月13日(木) 読破
職場に行くなり、仕事がない。
国語の採点の仕事を無理矢理ゲットして進めるも、夕方には終了。
その後、置いてある小論文の本を全部読む。全部読んでも”自分の書いたものに引きずられ、読んだものに振り回され、何を書いているのかわからなくなっている子への処方箋”は見つからない。
自分で探していくしかないな。

職場の同僚が、近所のコンビニのレジ奥に奇妙な貼り紙を発見したらしい。防犯対策の心得のようなもので「札はすぐにしまうこと」みたいな箇条書きが並んでいるのだが、その中に
「マッスルボーイ活用」
という項目があるのだそうだ。
マッスルボーイってなに? と、ひとしきり盛り上がる。強盗が来たら店の奥からむくつけき大男がわらわらと現れて…とか。

帰宅後、検索。答えは金庫でした。

今日の晩ごはん。
焼き鶏ハム ブロッコリー添え、もやしの中華風味、キャベツと鶏皮の炒め物、ごぼうのサラダ、豆腐とわかめのみそ汁。
2003年3月14日(金) 怖。
年末に実家で煮干しを分けてもらった。ジップロックに3袋。
週に1度ぐらい、これを使ってだしを取り、瓶に入れて冷蔵庫で保管しているのだが、やっと1袋消費できそうなところにまできた。
夕食後、残り少ない煮干しの頭とはらわたを取ろうとして、袋を見る。そこには、自然に取れた煮干しの頭ばかりが30匹分ほど入っていた。怖かった。

ちなみに煮干しのだしを取る時には、あらかじめ少し煎っておくと、格段に風味がよくなる。

今日の晩ごはん。
豚肉のしょうが焼き、ブロッコリーの炒め物、キャベツと鶏肉ハムのあえもの、もやしのゆかりあえ、豆腐となめこのみそ汁。
2003年3月17日(月) 旅行
日曜、月曜と福島まで旅行に行ってきた。
両親の車で、両親と連れと私の4人。途中日光に立ち寄る。
東京出身の癖に初めて、東照宮に行く。眠り猫とか鳴き龍とか、パーツはそれなりに知ってはいたものの、実際に行って圧倒されたのは、狭い空間にこれでもかとばかりに詰め込まれた絢爛な装飾の数々だった。何かこう、執拗さのようなものが感じられる。あの密度の高さも、そんな濃密な空間に立つ感覚も、実際に行かなければわからなかっただろう。
17日の朝、起きたら雪が降っていて驚く。幸い運転には支障なかったので、三春の滝桜などに立ち寄りつつ帰京。

今日の晩ごはん。
旅行でおいしいものを沢山食べたので、シンプルに。
お肉屋さんで買ってきたロールキャベツ、大根のサラダ、ひじきの煮物、かぼちゃの含め煮。
2003年3月18日(火) 夢とはいえ。
風邪気味だったので、午前中はブッシュの演説を聞きつつ薬を飲んで寝ていた。
ベランダに大きなフクロウ(ベンガルワシミミズクっぽかった)がやって来た夢を見る。物干し竿にとまっていて、名前を呼んでやれば飛んでくるのだけれど、名前が思い出せない…というところで目覚ましが鳴った。
…くやしい。

今日の晩ごはん。
野菜のミルクスープ、人参とブロッコリー茎の豚肉巻き、ゆでたブロッコリー、もやしの塩昆布あえ、ごぼうのサラダ。
2003年3月19日(水) 弁当
最近職場に弁当を持参するようにしている。前日に取り分けておいた分を詰めるだけだけど。
毎食自分の味付けばかりで飽きるのはどうにかならないものか。

今日の晩ごはん。
豚肉とジャガイモのキムチの素いため、豆腐とわかめのみそ汁、もやしのごまあえ、ひじきの煮物、ブロッコリーのチーズがけ炒め。
2003年3月20日(木) なんにせよ
理不尽なことは嫌いだ。

職場で新しい仕事に手を出してみた。どこもかしこも仕事が枯渇している中で、唯一山積みになっている仕事。ちょっと楽しいが、これ、山積みになりすぎじゃ? だって周り見てみたら私しかやってないよ?
大丈夫だろうか…。

今日の晩ごはん。
鶏肉のディアブル風かぼちゃのソテー添え、もやしと小松菜のみそ汁、緑大豆のお浸し、大根のきんぴら、キャベツと玉ねぎのサラダ。
2003年3月21日(金) しまったー
今日は祝日であったか。
思わずバイトのシフトを平日どおりに入れていたですよ。ああ恥ずかしい。

ともかく職場に行くと、山のような添削を渡される。右手がへなへなになるまで、赤いボールペンで書き込みしまくる。
…これ、どのぐらい見てくれるのかなあ。
高校時代の私は、添削されて返ってきた答案など、ほとんど見てなかったように記憶している。
「なんか赤いっぱい入っててやだ。見たらへこみそうだから見ない。点数もなんでこんなに低いの?」とか思いつつ、赤ペンに込められたメッセージを全然受け取っていなかったような気がする。
これって、普通な反応じゃないっすよね? ダメな奴の反応ですよね?
…と思いたいのだが、どうか。これが普通な反応だったら悲し過ぎるのだが。

今日の晩ごはん。
豚肉ともやしの梅あんかけ、豆腐となめこのみそ汁、春菊のごまあえ、かぼちゃの含め煮、ひじきの煮物、青大豆のおひたし。
2003年3月25日(火) 風邪
週末からずっと寝込んでいた。
やっと鼻と喉と咳ぐらいに落ち着いてきた…。

今日の晩ごはん。
ポークカレー、小松菜ともやしのあえもの、豚汁、お浸し豆、切干し大根の煮物。
2003年3月26日(水) 目と鼻が
風邪が治りきらないまま、ぼーっと仕事。
電話では留学のための自己アピールを書いている子の、かなり混乱したエピソードと志望理由と将来の展望を整理し「そう、そう言いたかったんです」という反応。聞きかじっただけのその子の過去と現在と未来をつなぎ合わせ、本人の望む物語にしていく…私はバロック屋か(「バロック」というゲームのネタ)。

帰りに青山ブックセンターにて「ゲド戦記」5巻を購入。近隣の書店では見つからず、ずっと探していた。けど、たぶん連れが先に読む。

今日の晩ごはん。
もやしと豚バラ肉の蒸し煮、キャベツと人参と小松菜の味噌炒め、じゃがいもと人参のバター煮、豆腐とわかめのみそ汁。
2003年3月27日(木) 鼻が
目はとりあえずましになった模様。
国語の添削が今日のお仕事。ただ書き込むだけなのだが、数を重ねると手が痛い。
国語は英語や小論文と違って、ここが間違っていたらこう指導する、というマニュアルに従って書けばそれなりに仕事が進む。ほとんどが選択肢を選ぶ問題だからというのはあるのだろうけれど、やはり最低限、書かれている文字が読めていることが前提になっているからなのかな、とも思う。
英語の場合、単語の理解もおぼつかない人から訳語の選択にたまたま失敗した人まで、間違いの要因がひどく多様になる。一応指導マニュアルもあるのだが、大抵はそこから離れて、答案から読み取れる間違いっぷりに合わせて書いていかなければならない。たとえば長文の途中で接続詞や接続副詞を補う問題で、国語みたいに「前後の論理関係を考えよう」とか書いても、そもそも文自体が読めていないのが見えてしまっている人に対しては何の指導にもならないのだ。
というわけで、消耗の度合いでは国語が一番少ないようだ。

今日の晩ごはん。
牛肉の八幡巻き、もやしのゆかりあえ、小松菜のお浸し、かぼちゃのホクホク煮、じゃがいもとわかめのみそ汁。
2003年3月28日(金) まだ鼻が
まさか…花粉症?
いや、これは風邪だ、風邪なんだ。ちょっとくしゃみが出て鼻に来るタイプの風邪なんだ!

久しぶりに出張&授業。直前まで校正でばたばたしていたので、自分で作った弁当を新幹線の中で食べるはめに。おお、なんか遠足みたいだぞ。
出張先の駅ビルで、ドライイースト500グラム購入。突拍子もない行動に見えるかも知れないが、週に1〜2日パンを焼くので、ドライイーストのグラムあたり単価の安いものを探していて、その駅ビル(の成城石井)で売っているのを知ってたのだ。これで当分イーストには不自由しないだろう。
(そう不自由するものでもないが)

今日の晩ごはん。
ひき肉とじゃがいものレンジ蒸し、わかめと豆腐のみそ汁、小松菜のお浸し、あとは…ええと、忘れた。
2003年3月30日(日) 
銃撃戦とか戦場とか、殺伐とした夢を沢山見たような気がする。
昨今の世界情勢のせいではなく、恐らくは連れが一晩中ゲームをやっていたせい(テレビとベッドは同じ部屋)だろう。えらく疲れた。

今日の晩ごはん。
ハンバーグ、人参のグラッセ、粉ふきいも、ごぼうのミルクスープ、キャベツの炒め物、もやしのカレー風味。
2003年3月31日(月) 花見
連れに誘われ、花見に新宿御苑へ。
御苑にしたのは、職場から一番近い花見スポットだから。たまたま職場に持っていくものがあったので、ついでに行けるところにしたかったのだ。
月曜だというのに、結構な人出だった。花のほうはソメイヨシノが五分から七分咲きといったところか。まだつぼみの固い品種も結構ある。
中年女性数人が陽光というピンク色の濃い桜の木を見上げて何かしゃべっているので、視線を追って見上げると、花の間で小さい鳥が枝から枝に跳び移っていた。

今日の晩ごはん。
もやしの梅風味炒め、豆腐とわかめのみそ汁、春菊のごまあえ、キャベツと人参と玉ねぎの炒め物、大根の葉の炒め物昆布風味、かぶと人参の煮浸し。

Akiary v.0.50
inserted by FC2 system