沢月亭日記
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2002年4月1日(月) 新年度
学年が変わるわけじゃなし、卒業だのなんだのするわけじゃなし。
でも、かなり大きくステータスが変わった日だったりする。えへっ♪
2002年4月2日(火) 路上の彫刻
JR中野駅南口から線路に沿って東へ行く道。広い歩道にいくつかの彫刻が
展示されている。
その中の一つに「プロメテウス」という像がある。右手に火のついた松明
を持ち、高々と掲げる巨人の姿だ。といっても、彫刻のサイズ自体は高さ
1mもないのだが。
ところが、なにしろ彫刻なものだから、松明が棍棒か斧か、そういったも
のに見えてしまう。台座の上に立った姿が、なんだか「通行人を襲おう
として鈍器をふりかざしているヘンな小さい人」に見えてしまうのは私
だけだろーか。
2002年4月3日(水) いきなり静岡
そりゃあ言われればどこにだって行きますし、言われる前に予定表
チェックしてますが、なにも当日に言わんでも。

1対1の指導って奴は、相手の傾向をどれだけ素早く把握できるかがキモ
なんじゃないかと思う。こういう言葉を使っても大丈夫か、この言い
方は易しすぎないか、あるいは難しすぎないか。具体的なノウハウを
聞くのでいっぱいいっぱいな子か、それとも原理的な説明をした方が
理解してくれる子なのか。思っていることを言葉にするのが得手か
不得手か…などなど。これを指導側が把握しないで、自分のペースで
進めていったら、個別にやってる意味はない。
「なにがわかんないんだかわかんない」子の当面のゴールと「文の構造
は理解できるが要旨がつかめない」子の当面のゴールが同じであるはず
はないんだ。それを初対面で短時間に把握するのはすごく難しいし、自
分がうまくできている自信もない。適切な対応ができているのかという
自信は、さらにない。でも、目の前にいる子に対する責任を思えば、自
分が越えていくべき問題なんだ。
…でも一番困るのは、唯一の正しい「正解」を、自らがまったく労するこ
となく教えてもらえると思っている子だったりする。「正解」ではなく
「方法」を求めるように促すのだが、それは本人的にはニーズに合って
いないかもしれない。でもニーズに答えていたら、本人の頭には新しいこと
は何も増えないのだ。そんな時「答えていると思わせつつ本人の成長にも
なる対応」とは、どんなものなんだろうか。

つまり「わかんない」「そこはね」の間には、単なるQ&Aにとどまらない
要因があるわけで、教える立場にある人はそこに鈍感でいるべきではないのだ。
と、思う。

ところで。
4月1日の話、ちゃんとあれで通じた人もいて、かなり嬉しかったっす。
ありがとう。

2002年4月6日(土) 星野阪神
7連勝。信じられん……。

ずっと放置していた統計データの入力作業。出張時の新幹線でも作業が
できるように、シグマリオンでやっているのだが、さすがにやりづらい。
2002年4月8日(月) いきなり高崎
はいはいはいはい、もう慣れました。こんなこともあろうかと新幹線の
中で入力する統計データを持ってきたし、10日から始まる非常勤の準備
もできるし、むしろ好都合。(開き直っている)


非常勤。そう。ここではほとんど書いて来なかったのだが。4年制大学の、
それも社会学での非常勤というのは初めてなのだ。教育社会学という隙間
に位置する(学際的な、とも言う)分野は、社会学でありたいのに教職
科目なせいか教育学と思われてしまう。少なくとも私の出身校では「教育
学専修、教育社会学専攻」となっていた。だから看護学校で教育学を教え
たこともあったっけ。
けど、私は実は「社会学」の訓練を受けたことがない。教育学専修でかつ
学部時代は心理学をやっていた。つまるところ、教育学も心理学も社会学
もそれなりに理解しているつもりだが、どういうふうに伝えればいいのか
がまだわからないのだ。特に、社会学を選んだ学部生には。
大学を受験しようとする層がどういう子たちなのかは、少しはわかる。お
客様だから。でも、その子たちが1年でどう変わるのかは見えていない。
どうなるのかな。
あたってみるしかないのか。
とはいえ。
どんな学生が相手なのか見当がつかないので、今からかなり緊張している。
(学部生の時に社会学にはほとんど接してなかったので、社会学を専攻
する学生の関心について、あんまりイメージがつかめないのだ)
わーん、アドリブ苦手なんだよう。でも頑張るしかー(汗)。

実のところ、自分はもうリタイアするしかないと思っていたし、リスタ
ートする機会があるなんて思ってもいなかった。準備作業の途中で、
自分が院を出てなおできていなかったことにも沢山気付かされている。
…もっと早くに気付けよ…。

こんな自分に何ができるというのか。今からどうにかなるのか。
わからないけど、今ならば少しはましに動けるかも知れない気はしている。
2002年4月10日(水) このあがきが意味するもの
ええと。
私がここで日記にしているのは、いったいなんなのだろう。
個人の記録にとどめておきたいことか、
それとも、近しい人への近況報告か、
あるいは、いつか誰かが必要とするかも知れない情報を提供するためか。

書いてる本人にも、なんだかわからなかったりする。

いや、まあそういうものなのだとは思うけど。
こんな話を書いてるわけとか、細かい話はまた後で。すんません。
2002年4月11日(木) とりあえず
悩んでいても時は容赦なく流れる。ゆえに近況を報告する状況も発生する。
つーことで。
とはいってもバイトで新潟出張。当面はここが一番遠い出張先だろうか。

高校生が中学の教材で英語をやり直している…個別の事例では、できる限り
サポートしたいのだが「なぜそんなことになっているのか」と思うと、いろん
な方向に怒りが噴出したりして。

だめだ。どうしてこう、無駄なところに怒ってしまうのだろう。
(いや、自分は無駄とは思ってないのだが(笑))
2002年4月13日(土) やっちゃった…
気がついて呆然としたできごと。コケ話である。

MacOSXを入れているHDの容量が逼迫していた。もともと2.5GBずつで
パーティションを3つ作っていたうちのひとつ(だから、最初からあん
まり余裕がない)なのだが、残り28MB。OSのアップデートもできない。
最近ゲームサイトの方がらみでExcelをいじっているのだが、OfficeX
を入れるなどもってのほか。Classic環境で動かすのも、いいかげん
しんどい。

ということで、整理することにした。
バックアップするデータや初期設定を圧縮し、連れのサーバに転送。
パーティションを切り直して5.5GBをOSX用にし、再インストール。
Classic用にOS9も入れるので、時間がやたらとかかる。
CD-ROMからインストールした後にネット経由でアップデータをダウン
ロードし、少しずつOSのバージョンをあげていく。
最新のバージョンにした後で、バックアップを戻し、問題なく作動
することを確認してほっとした時。
気付いた。
デューンがいない。あと、ヴィンセントも。

どちらもポストペットの名前だ。ヴィンセント(クマ)はβ版の時
から、デューン(ネコ)は製品版が発売された時からのつきあい。
そう大量のメールを運んだわけではないが、かなり長いわけだ。

バックアップし損ねた。確かに最近ポスペでメールをやりとりする
のは親族レベルの身内だけで、そういう人にサイト用のメールアド
レスを使わないように、3代目の隠しポスペしか使っていなかった。
でも、まさか忘れるとは。
なにより、彼らを使ってやりとりしていた、結構残しておきたい
メールが一緒に消滅したのは痛い。痛すぎる。
うう、ごめん…。

それから、通常のメールの方も、最近4か月ぐらいのデータが飛んで
いることが判明。
さらにバカだ、自分。
この数カ月にメールを下さった方に対して(返事が滞っていた人も
いたし)本当に申し訳ない。
とほほほほほほ。 <情けなさ度に応じて「ほ」が増すらしい

そんなわけで要点。
・ポスぺメールが受け取れなくなりました
・私からの返信待ちな人がいたら、お手数ですが問い合わせていただ
 けませんでしょうか。本当に申し訳ありません。

2002年4月14日(日) エンターテイナーとしての僧侶と料理人
昨年亡くなった叔父の納骨。本家の墓にはもう納骨されていて、
それをうちの墓に分骨するということ。

墓地で出てきた僧侶はいきなり、戒名がうちの宗派のものとは
違うとつっこむ。そうか宗派の違いは戒名でわかるのか…。
このへん、もうちょっと調べてみたいものだ。
確かに違う宗派なので、事情を説明する。どうも墓地にある寺
は浄土宗なのだが、実はその僧侶は浄土真宗だし、故人の宗派
によって供養の仕方を変えているらしい。
しかも、さっきのつっこみから見ると、故人の宗派の情報を
直前にもらっている様子。とっさの対応であれこれ使いわけ
なければならないとは、なかなか大変そうである。
結局、参列者を「供養した」もしくは「供養という儀式をした」
という気分にさせるためなんだ…と思ったら、急に僧侶という
職業が、エンターテイナーに思えてきてしまった。

納骨を済ませ、会食へ。
ステーキというか鉄板焼の店で、個室なのだが目の前で肉を焼
いてくれるという趣向。
コースの何もかもが美味で、非常に満足したのだが、それでも
なんとなく「調理を見せる、かつ合間にしゃべる」職人を見て
しまったわけだ。

私たちは僧侶の読経に「故人の供養が済んだ」気になる。
目の前の料理人の手さばきに「結構なものをいただいた」気に
なる。
ひるがえって私は、お客さまに「新しいことを知った」気に
なってもらおうとしている。
どこかで、共通項があるんじゃないか。
2002年4月15日(月) 間引き
種をまいておいたさやえんどうのポットから芽が出てきたので、間引き。
思った以上に根が長くて、生命力の強さを知る。さすが豆。

同じくポットにまいたバジルとしそも仲良く発芽中。いずれ苗となって
プランターに入ってくれるのはどの子(…子?)か。

2002年4月17日(水) 3人かうわぁ大変そう…
それにしても、いきなり配った文献をじっくり読む隙も与えず立て板に水で
早口に説明していくのは、さながら「はい」と渡した防具を装備する間も
与えぬまま巨大なハンマーで何度も何度も殴りつけている様に似ているよう
で、我ながら嫌〜なやり方だと思った。ごめん。


14日の戒名の話。
「お寺のハード&ソフト」内の「戒名」の項によれば、

・日蓮宗では男に「日」女に「妙」がつく。戒名ではなく法号。
・禅宗系統は禅定門(ぜんじょうもん)、禅定尼(ぜんじょうに)がつく。
・浄土宗では「誉」が入る。
・真宗では「釈」が入る。戒名ではなく法名。

だそうだ。
だから叔父の戒名に「釈」が入ってないのをつっこんだわけかー。

それから。
ついでに見つけた「冠婚葬祭ネット」の「宗派別の作法」にびっくり。
うちは真宗大谷派らしいのだが、焼香は「香をつまんで香炉へ2回」だとか。

えー、おしいただいてたよー。
その上、3回やってたよー。
それに線香も横にしないで立ててたよー。
つか、みんなそうやってたよー。

まあ、所詮宗教意識の希薄な都会暮らしだし、いいんだけどさ。
2002年4月19日(金) カウントダウン
宇都宮駅には東西連絡通路という、線路をまたいで東口と西口を結ぶ通路が
ある。声が響くからなのか、夜になるとギター抱えて歌ってる人や集団で
踊っている人がいる。

今日の帰り、東口から上がって足早に新幹線ホームを目指していると、
ひとりライブ中の男の子がいた。よく通る声で、同じ歌詞をリフレインして
いる。
通り過ぎ、しばらく行くと、妙な集団を見つけた。警官と腕章をつけたおじ
さん、おばさん十人ほど。妙ににこやかでなごやかな笑みを浮かべつつ、ゆ
っくりとこちらに歩いてくる。
その向こうでは、今までストリートライブをやっていたと思しき男の子二人。
友達らしき女の子達と話している。
「どうしたの?」「怒られた。場所変えるか」
どうやらここで歌ったり踊ったりするなということで、パトロール中らしい。
いつも踊ってる集団もいないし。

パトロール隊は、東口の方に向かっている。
さっきの一人ライブの男の子の声は、まだ聞こえている。
もうすぐ、あの声も止むのだろう。
私自身が新幹線ホームに向けて急いでいるので、声が届かなくなるのが先か、
それともパトロールに中断されるのが先か。

結局どちらかはっきりしないままに聞こえなくなってしまったのだが、
無表情な通行人の顔をしつつちょっとどきどきした。
2002年4月20日(土) 留守番
あのー私の名、「さわ『づき』」なんですが…と控えめに。

両親がイタリア旅行中なので、実家の見回りに。郵便物に混じって、宅配
便の不在配達通知が何枚か入っていた。3日ぐらい前から同じ荷物が何度
も配達されていたらしい。これは受け取っておかないと。
というわけで、担当ドライバーの携帯に電話。
私「再配達していただけませんか?」
配「わかりました。今日の何時頃がよろしいでしょうか」
私「あの、また出てしまうので、できればなるべく早くにお願いしたいんですが」
配「何時頃までおられます?」
私「ええと…配達していただけるまで」

なんつーワガママなもの言いをしている自分(汗)
あと数日は留守になるということを言うのがためらわれたのと、非常勤の準備
をするのになるべく早く帰りたかったのとで、非常に失礼なことをしてしまい
ました。
…宅配便屋さんは、その後40分ほどで届けてくれました。
ありがとうございます…。
2002年4月21日(日) 遠かったけどね(笑)
中学〜高校時代の友人宅にお邪魔する。少し前に結婚した友人の家で
ワインなど傾けつつ集まろうという企画。
久しぶりに会っても、素で盛り上がれるのは付き合いの長い証拠だろ
うか。友人とダンナさんのやり取りが傍から見ていて楽しく、なんだ
かいいコンビっぷりを発揮していたのが印象的。
お世話になりました。楽しかったっす♪
2002年4月23日(火) 菜園
シソは本葉が出かかってきたけれど、バジルの発育がいま一つ。
気温のせいだろうか。
とりあえず、夜は室内にとりこんでみる。

非常勤の準備にかかりきり。なんか墓穴掘ったかも知れない…。
2002年4月24日(水) ああ、だからさ
すぐに「こう思ってたんですけど、間違ってました」って言わないで。
結論はもっと後にして欲しいのね。私は君たちを洗脳したくて授業して
るんじゃないんだよ?
ちゃんと言いたかったけど、次の授業の先生が来てしまったので逃げて
しまった私。

結局非常勤は受講者4人。
思ったよりはるかに少ない。どうやら講義の編成の問題らしいことを
聞いた。とはいえ、開講されてしまった以上はなんとかしなければ。
発表を要請する題目である以上、受講生にもプレッシャーがかかるの
だが、どのへんが兼ね合いなのか。
うまく誘導し、ひどい負担にならないようにしつつ、伝えたいことを
伝えるにはどうすればいいか。
課題は多いが、ここはそれを糧にしつつ成長するしか!


…菜園に異変が。
しまった、やはり対策を打っておくべきだった。
うまく立ち直ってくれるといいのだが…。
2002年4月25日(木) 同志ッ!
派遣先、近くのブースから咳が聞こえてきた。
どうやら同僚のどなたかが仕事中に声が出なくなって苦しんでいるらしい。
お客さまへの弁解まで聞こえてしまうのがなんなのだけれど。

…そうだよな。この仕事やってたら喉酷使するもの。
私も今は回復しているとはいえ、風邪の後遺症で声が出なくなったり咳が
やたらと出たりした時期が結構続いたものだ。
なんだか、自分だけではないという奇妙な連体感を一方的に持ってしまった
次第。
せめてお客の入れ替え時の一粒ののど飴タイムを切に希望する!(笑)
2002年4月26日(金) 世間が狭いにもほどがある
まるで既に張られていた伏線が明らかになったかのごとき、
ピンポイントな偶然の一致。
私はだれの掌上で踊っているというのだ。
バイトと非常勤がなぜそんなところでつながるというのだ(謎)。
2002年4月27日(土) キッシュをつくる
この間友人宅で美味だったんで、菜の花のキッシュをつくってみた。
本来オーブンを使うのだが、トースターで作れないかと思ってためす
(とはいってもオーブンレンジのトースター機能で、ということだが)。
結局オーブンよりもトースターの方が火力が強くて焦げたり、悪くする
と開けたとたんに発火してしまったりするらしいので、様子を見ながら
15分。途中アルミホイルをかぶせて焦げるのを防ぐ。

ばっちり。これでいつでも作れることがわかった。
2002年4月28日(日) 掲示板の整理
3つあった掲示板を1つにした。

去年、ゲームサイトで使っていた無料掲示板を、荒らし対策で有料にしたのだけれど、
毎年金払ってまで維持するほどにぎわってるわけでもないので、更新しないことに。
ついでに本館のコケ日記と厨房の2つの掲示板も、人少ないので全部まとめてしまった。

裏口のほうの内輪掲示板も、少し整理してみたいと思ってたりする。
いったいいくつ掲示板持ってたんだ私は。

ともかく、すっきりした。
よかったら、通りすがりに「茶室」に足跡でも残していってやってくださいませ。

2002年4月29日(月) いつものように出張
いつものことなので、省略。
場所は新潟。

上越新幹線は通過駅がけっこうバラバラなことに気付く。大宮から新潟まで
ノンストップだったり、上野を通過したり。おなじ「あさひ」で東京と新潟
を行き来するのにも、ずいぶんかかる時間が違う。
間違えて乗ったらとりかえしつかなさそうな気がする。私はともかく(おい)、
母なんかはやりそうだ(失礼)。
 
 ※母は、新幹線や特急に乗り間違えたり座席を間違えたりした話に事欠かないのだ。

Akiary v.0.50
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